道路路床の地盤改良で安全を守る

2020年11月26日 路床

道路路床の地盤改良について説明します。地盤改良は泥や水を多く含んだ土や砂質土などの軟弱地盤を強固な地盤にする技術で、地盤沈下・不動沈下対策や液状化対策、さらには土壌汚染対策として有効です。道路における地盤改良を特に路床改良と呼び、安全な道路を築くために欠かせません。

地盤改良工事とひとことにいってもその内容は多岐にわたります。道路路床の基礎地盤、構造物の基礎地盤、河川堤防の基礎地盤など、改良の対象となる地盤は様々です。地盤改良の手順は、まず施工箇所を確認し、腐植土や耕作土・植物などを除去した上で掘削し、セメント系固化材等と土の混合物を注入するというものが一般的です。地盤改良工法の代表的なものはバックホウ混合による浅層地盤改良(表層改良工法)、中層地盤改良、柱状改良工法、銅管杭工法などです。

地盤改良技術のうち、セメントなどの添加材を土に混ぜることで、軟弱地盤を強固な地盤にする技術を土質改良と呼びます。性質や形状の違うふたつの土砂を混ぜたり、軟弱土と固化材を混ぜたりすることで、良質で強度の高い土質材料を作成するのが土質改良の方法なのです。良質で強度の高い土質材料とは、大小の粒がバランス良く混ぜ合わされた土砂のことです。その土砂にセメントをはじめとした固化材を土に混ぜることでよりいっそう地盤は強固になります。土質改良ではセメント以外にも石灰などを固化材として用いることがあります。

地盤改良の現場では自走式スタビライザーをはじめとした自走式土質改良機またはプラント式土質改良機を用います。狭い場所での小規模な施工では自走式、広い場所での大規模な施工ではプラント式を使うことが通例です。

道路の地盤改良(路床改良)においては、バックホウに装着するアタッチメントタイプのバックホウや自走式スタビライザーはよく用いられます。道路工事といえば道路舗装を思い浮かべる人もいるかと思いますが、道路舗装と路床改良は大きく異なります。道路舗装とは、道路の表面をアスファルトやコンクリート、石、煉瓦、砂利などで覆い固めることです。それに対し、路床改良は表層でなく地下深くに手を加えます。先に路床改良で地盤を安定させた上で、道路表面をアスファルト舗装などで補強すると考えればよいでしょう。

私達セリタ建設は、これまで培ってきた地盤改良の施工技術を活かし、環境に配慮した安全な路床改良を行います。路床改良が必要な場合は、どうぞご用命ください。