地盤改良の要否を判断する基準

2021年04月12日 地質

この記事では、地盤改良が必要かどうか判断する基準や地盤調査の意義、地盤改良工法の種類と費用について説明します。構造物を築く前に地盤調査を行い、必要があれば地盤改良を行います。土地を安全に利用するために欠かせないのが地盤調査と地盤改良であることをお伝えできれば幸いです。

地盤改良とは、強度が小さく軟弱な地盤を、セメントやセメント系固化材等を用いて安定した地盤に改良する土木工事です。軟弱な地盤は液状化や沈下の恐れがありますが、地盤改良によってそのリスクを小さくできます。

「地盤改良しないで済む確率の高い土地を探したい」と希望されるかもしれませんが、残念ながら見た目で地盤改良の要・不要を判断することは不可能です。地盤調査を行い、その結果から地盤調査をするかしないか判断することとなります。代表的な地盤調査の方法としてスウェーデン式サウンディング試験とボーリング調査があります。スウェーデン式サウンディング試験では換算N値が、より詳細な調査であるボーリング調査ではN値が算出できます。

地盤の強度を示すN値は地盤改良の要・不要の判断基準として重要です。粘性土の場合はN値が3以上、砂質土の場合はN値が5以上であれば一般的な一戸建の建設に支障がないといわれます。ただし、盛土で造成されて年数の経過していない土地はより高いN値でなければ地盤の安全は確保できないとされ、地質や地層、土地の成り立ちなど総合的に判断する必要があります。

地盤改良を行う場合、費用は工法によって異なります。地盤改良工法には様々な種類があり、構造物の規模や軟弱地盤の深さなどの条件に適した工法を選択します。固化材と土とを原位置で混合攪拌する浅層・中層改良工法は代表的な工法のひとつです。この工法は低コストかつ短期間で施工完了できるメリットがあります。当社ではバックホウに専用アタッチメントを装着して浅層・中層改良することで、よりスピーディな施工を実現しています。この他に柱状改良工法や鋼管杭工法などがあります。地盤の状況にもよりますが、柱状改良工法や鋼管杭工法は費用が高い傾向があります。

固化材でよく用いられるのはセメントおよびセメント系固化材です。当社では、地盤改良で必要な材料を、改良土量や水とセメントの割合等を入力することで計算できるフォームをご用意しております。ぜひご利用ください。

地盤改良工法や固化材の選択は地盤調査の結果をもとに行います。地盤改良が必要か判断するにも、地盤改良の方法を決定するにも、まず地盤を知ることが重要なのです。