建設DXとは?現場へのDX導入で解決できる課題について解説
2024年04月17日 建設DX
建設現場において、デジタル技術の導入が推進されています。本記事では、「建設DX」の概要や、建設現場においてDXの導入で解決できる課題について紹介します。
建設DXとは?
そもそも、DX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル技術を使って業務効率化をはかったり、新たなサービスを生み出したりすることをいいます。
建設業で使われる「建設DX」とは、建設現場でデジタル技術を活用し、業務プロセスを変革していく取り組みのことです。また、建設DXの推進による効果は建設現場の生産性が向上するだけでなく、社会全体でDXが実現することで人々の生活が良くなるとされています。
しかし、建設現場へのDX導入は他業種より遅れており、デジタル化への苦手意識が大きく関係していることが挙げられます。次の項にて建設業へのDX導入による効果を紹介しますので、参考にしてみてください。
建設現場へのDX導入で解決できる課題
建設現場へのDX導入で解決できる課題として、次の3つが挙げられます。
- 危険な作業の安全化
- 業務効率化による労働環境の整備
- 若手への専門的な技術の継承
それぞれについて解説しますので、内容を確認しましょう。
危険な作業の安全化
建設DXでデジタル通信技術やAIを活用することにより、危険な作業を機械化できるため、より安全に業務を行えるようになるでしょう。
全ての作業を機械化できるわけではありませんが、可能な限り遠隔操作で機械化することにより、万が一事故が起こっても人が巻き込まれてしまうことを防げます。
業務効率化による労働環境の整備
機械が対応できる業務が増えることにより、人間の労働時間を減らせます。そのため、これまで長時間の重労働が課題とされていた建設業界において、労働環境が整備されることが大きなメリットです。
建設業界は2024年の法改正によって時間外労働に制限が設けられ、これまで以上に人手不足が深刻化するでしょう。人手不足を解消するためにも、DXの導入が欠かせません。
若手への専門的な技術の継承
建設業界では高い技術と深い鍛錬が求められるため、一人前の業務ができるようになるまでに長い年月が必要です。しかし、若手の参入者は少なく、入ってきても一人前になる前にやめてしまうケースもあります。
そこで、建設DXによって技術を体系化し、多くの人間が扱えるようにすることで若手にも技術を継承しやすくなり、将来的な人手不足の解消が期待できます。