建設DXとは?DXが進んでいない理由と普及させるためのポイントを紹介

2023年05月17日 建設DX

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、さまざまな業界で推進されており、今後の働き方改革において欠かせない取り組みの一つです。今回は、建設業界におけるDXと、建設DXが進まない理由についてまとめました。

建設DX 進まない

建設DXとは?

建設DXとは、建設業界においてAIや3D計測などのデジタル技術を使い、人手不足や生産性向上、技術の継承などの問題を解決するための取り組みです。

建設業へDXを導入することで、これまでアナログ管理していたデータをデジタル化し、安全面を考慮した施工やリモートによる遠隔操作などが可能になります。

 

建設DXが十分に進まない2つの理由

建設業界にとってDXの導入は大きなメリットがありますが、他の業界と比較すると、DX化は遅れている現状にあります。建設DXが進まない理由について、2つ紹介します。

 

人手が不足している

建設現場へのDXの導入は、人手不足の解消へ大きく役立ちます。しかし、そもそものデジタル技術を導入するためには、本来の業務に加えてシステムの使い方を覚えなければなりません。そのため、資金不足などよりも慢性的な人手不足が最大の課題となり、導入が遅れているケースは多いようです。

 

デジタル技術への苦手意識がある

もう一つの理由として挙げられるのは、デジタル技術への苦手意識があることです。インターネットが普及し、多くの人がデジタル端末を持つようになりましたが、建設業界では従来のやり方による業務を望む人は多く、デジタル化に対して前向きではない傾向にあります。

特に、中小建設会社ではアナログのやり方の方がやりやすいと感じる人も多いため、なかなかDXの導入が進まない原因とされています。

 

デジタルDXを現場へ普及させる方法とは?

DXの導入率が低い中小建設会社がデジタルDXを普及させるためには、いきなり大掛かりなデジタル技術を導入するのではなく、小さなことから始めてみることがおすすめです。

ベテラン層に「これは仕事が楽になりそう」「これなら使ってみたい」「面白そう」と思ってもらうことがカギとなるため、施工現場におけるタブレットの活用や、施工管理アプリの導入から始めてみると良いかもしれません。

無理に使用を促すと逆効果になる恐れもあるため、まずは作業員にデジタル技術を使った施工について興味を持ってもらう工夫をすることが大切です。