建設DXはなぜ進まない?DX化に必要な技術や建設業界の課題も併せて解説

2024年06月04日 建設DX

建設業界では、デジタル技術を活用した建設DXの取り組みが推進されていますが、他業界よりも導入が遅れている現状にあります。

今回は、建設業界でDX化が進まない理由やDX推進に必要な技術、DX導入で解決できる課題などについてまとめました。

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建設業界でDX化が進まないのはなぜ?

建設業界でDX化が進まない理由として、デジタル化に取り組んでいるものの、業務プロセスごとに導入格差があることが挙げられます。

野原ホールディングスのアンケート結果を見ると、建設業界でデジタル化に取り組めていると感じている人は全体の36.9%なのに対し、業務プロセスごとのデジタル化の進捗にはばらつきがあるようです。
「設計」は48.4%、「積算」は36.4%、「維持管理」は32.4%、「施工」は31.9%とデジタル化を実感しているのに対し、「拾い作業」については25.2%という結果です。これには、拾い作業において、デジタル化できない作業が多いというイメージを持つ人が多く見られました。

参考:https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/2108/26/news035.html

 

建設DXの推進に必要不可欠な5つの技術

導入が遅れている建設DXを推進するためには、次の5つの技術が欠かせません。

建設業界には、独自のアナログ方式の習慣が残っており、図面や工程表、資料などを紙媒体で管理したり、FAXで送受信したりする企業も多いのではないでしょうか。DX化を進めるためには、上記のような技術を少しずつ取り入れ、デジタル技術を活用していくことがポイントです。

 

建設DXの導入で解決できる課題とは?

デジタル技術を活用して建設DXを導入することにより、建設業界における次のような課題の解決が期待できます。

  • 危険な作業のリスク減
  • 過重労働の防止
  • 職人技術の継承

危険な作業については、AIや通信技術を使って機械化・遠隔化することで、万が一事故が起きた場合でも人間が巻き込まれるリスクを減らせます。機械が対応できる仕事の幅が広がると、その分人間の労働負担を減らせるため、過重労働の防止にも繋がります。

また、建設業界で一人前になるためには、専門的な技術の習得が必要です。職人技術をデジタルツールでマニュアル化することにより、若手へと技術を継承しやすくなるでしょう。

このように、建設DXの導入で解決できる課題は多いため、建設業界では今後の積極的なデジタル技術の活用が期待されます。