建設DXが遅れている要因とは?市場規模やビジネスモデルの特徴も併せて解説

2024年04月02日 建設DX

建設業においてデジタル技術を活用する「建設DX」が推進されていますが、実際の現場では導入が遅れている現状にあります。

そこで今回は、建設業界におけるビジネスモデルの特徴について確認したのち、DX化が遅れている原因や、DXに欠かせない建設テックの市場規模などについて最新情報をまとめました。

建設業界においてビジネスモデルに限界が見え始めている

建設業界ではビジネスモデルに限界が見えており、働き方改革が必要

建設業界における、現在のビジネスモデルには限界が見え始めていると言われており、その背景には2020年に流行した新型コロナウイルスの影響が挙げられます。パンデミックによって建設現場がストップしてしまうこともあり、現場中心のビジネスモデルには課題が多く、プロセスの変革が求められているようです。

このような問題を踏まえ、建設現場でのDX化の必要性が高まりました。とはいえ、従来の働き方をテクノロジーの技術を使ってサポートするのではなく、働き方そのものを見直して、改革していくことが大切です。

 

建設業界ではDX化が遅れている現状にある

建設業界でDX化が推進されているとはいえ、実際はDX化が遅れている現状にあります。その理由として挙げられるのは、建設業界におけるアナログ業務の習慣化やデジタル格差、ITリテラシーを持つ人材の不足などです。

これらの問題を解消し、IT化を成功させるためには、次の2つの対策が求められます。

  • デジタル技術への抵抗を減らす
  • 使いやすいツールを使う

まずは、現場の作業員のデジタル技術への抵抗を減らすことがポイントです。実際にツールを使う作業員にIT化のメリットや機能の使い方を説明し、苦手意識を払拭していきましょう。

また、誰でもツールを使いこなせるように、シンプルで使いやすいツールを使うことも欠かせません。機能が多すぎても使いにくさを感じてしまうため、必要な機能が搭載されたツールを選ぶようにしましょう。

 

建設テックの市場規模から見た建設業界の今後について

建築経済研究所の「建設経済モデルによる建設投資の見通し」を見ると、建設投資について2022年は前年比0.1%増の66兆6,900億円、2023年は前年比2.6%増の68兆4,300億円となっています。

建設業界は、自動車業界に次ぐ大規模な業界であるため、建設テックの市場規模は今後拡大していくことが予想されます。それに伴い、建設業界のDX化も徐々に進んでいくでしょう。