人工芝の耐用年数を延ばすには

2022年06月24日 人工芝

人工芝の耐用年数は約10年といわれますが、必ずしも10年もつとはいえません。用途や環境によっては、もっと短いこともあります。人工芝の耐用年数についてはまだ確定的なことがいえないのが実情なのです。その理由や、長く使用するための対策を説明していきます。

人工芝の耐用年数

人工芝が劣化する原因

人工芝が劣化する原因は、次のようなものがあります。

 1.下地の劣化 雨・雪などによって下地から劣化してしまいます。ただし、これは下地を舗装することで対策できます。
 2.葉の横倒れ 人や物の重量で葉が徐々に倒れてしまいます。
 3.日光による変色 プラスチック製の人工芝ではこの問題が発生します。

同じ環境・同じ用途であっても、人工芝や充填材の品質によって耐用年数に差が生じます。当然ながら、値段の安い人工芝や充填材を用いると、長期間の使用に耐えない可能性があります。また、施工の質も耐用年数に影響します。施工費用の安さをうたう業者に依頼した結果、想定より早く劣化したという例もあります。

用途別、人工芝の耐用年数

人工芝の耐用年数は、人工芝の質や施工の質、使用頻度やメンテナンスの状況など様々な要因に影響されます。また、近年多く利用されている、天然芝の風合いに近い人工芝は、市場に出回ってからの年数が浅く、耐用年数を正確にいうことが難しい面もあります。以下に示す数値は、あくまで目安としてご参照いただければ幸いです。

庭に人工芝を敷いた場合の耐用年数は8年程度といわれます。業者が施工せずDIYした場合はもっと短く、3年以内のこともあるようです。屋上やベランダに敷設した人工芝は比較的、長持ちする傾向があります。被災することが少ない上に、天候の影響、モグラなどの動物による被害が少ないことがその理由です。室内に人工芝を敷いているケースでは、10年を超えて使用できることもあります。

人工芝はスポーツ施設でも多くの利用例がありますが、スポーツの種目によって耐用年数は異なります。例えばパターゴルフのような運動量の少ないスポーツの場合は7年以上の使用に耐えることも珍しくないようです。運動量の多いスポーツでは耐用年数が短い傾向があり、テニスコートでは6年、サッカー場では4年ともいわれています。

メンテナンスで長く使う

人工芝の耐用年数を延ばすためには、落ち葉やゴミを除いたり、充填材を補充したりすることが有効です。機械で芝の葉をブラッシングする・トラクターで充填材をほぐすなどの作業も定期的に行うとよいでしょう。また、重いものは葉が倒れる原因になるので、定期的に場所を移動させると理想的です。正しいメンテナンスでより長く使用することが可能となります。