SDGsと土木業界 佐賀の建設会社として地域社会への貢献を目指す

2019年05月01日 CSR

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)を略してSDGsと呼びます。これは「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2016年から2030年までに達成するために掲げた17の国際目標です。その項目は貧困や飢餓対策、健康や教育、衛生、資源、経済成長、働きがい、まちづくり、環境、平和など非常に広範です。SDGsが設定された背景には、人類が地球システムにかけている負荷の大きさや地球にも限界があることに対する認識、経済格差や不平等の広がり、新たな社会現象と不安定化する世界があります。変動を続ける社会の中で、地球環境の保全と経済発展を両立しつつ、すべての人がより人間らしく充実して幸福に生きるための壮大な目標です。

では、土木の分野においてSDGsはどのように取り組まれているのでしょうか。土木学会が2019年5月に発表した提言「22世紀の国づくり」では、環境変化や技術革新、社会構造や価値観・暮らし方の変化が見込まれる21世紀にふさわしい国土のあり方を検討した結果が報告されています。国土のあるべき未来像を描く過程で認識されたのは「22 世紀の国づくりを考えるのは、幸せとは何かを考えることだ」でした。⼟⽊技術者は、⼟⽊技術者以外のすべての関係者と、⼈類が⽬指す幸福の実現とは何かについて議論を始め、積み重ねていく必要があるとの認識が共有されたのです。土木の枠組みのみにとらわれず、人類の幸せを目指す姿勢はSDGsと歩みを同じくしているといえます。「22世紀の国づくり」では、「人がより良く生きられる文化を生み出し、次世代に継承できる社会の構築を目指すこと」、「『22世紀の世界の中の日本』像を野心的に想い描き、その実現に向けて行動を開始すること」も提言されました。

SDGsの理念や土木学会の提言は、株式会社セリタ建設の経営理念やコミットメントに合致しています。マッドミキサー工法等を用いて地盤改良を行う佐賀の建設会社・株式会社セリタ建設は、佐賀県武雄市に本社を構え、コーポレートスローガン”Be a Ground design company”を掲げ、「地盤に関する悩みをスマートに、クリエイティブに解決していく」べく総合土木事業を展開しています。「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、社会基盤と豊かな人づくりに貢献すること。」を経営理念に、そして「働きがいも経済成長も」というSDGsをコミットメントに掲げ、地方でも働きがいのある企業となり活躍の場を創出し、地理的な格差を無くしていくことを目指しています。

これまで当社が行ってきた環境に配慮した地盤改良、先端技術の導入や特殊技術のノウハウの保有、里山の保全や地域の子どもたちへの環境教育などのCSR活動など、いずれも経済発展と個人の幸せの双方を実現することを目指すSDGsの理念と深く関わっています。

SDGsは国や大企業だけが取り組むものでなく、地方の中小企業こそ取り組む価値のあるものだと考えます。特殊技術を磨くことで企業価値を高め、従業員の働きがいを保証することは、人々の活躍の場を地方で創出することです。それは地域格差をなくすことにつながります。お客様や取引先、従業員やその家族の幸福を追求し、さらには地域社会への貢献を目指すことで、株式会社セリタ建設は今後も発展していきます。