技術士試験の新計画に関わる社会的課題や建設DXとの関係性まとめ

2024年04月11日 建設DX

建設分野において、技術士は重要な役割を持っています。
今回は、建設部門における技術士の特徴や新計画に関わる社会的課題、建設DXとの関係性についてまとめました。

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技術士とは?建設部門の特徴を解説

技術士とは、科学的な技術分野において高い専門スキルを持ち、技術が優れている者に与えられる国家資格です。全部で21個の部門があり、部門ごとに試験があります。

 そのなかの一つである「建設部門」は、数ある技術士試験の中でも合格率が低いことが特徴です。合格率が低い原因として、会社から資格取得を依頼されたものの、合格できないまま終わってしまう受験生が多いことが挙げられます。

 技術士の建設部門を取得すると、官公庁や建設コンサルタントとして働けるほか、技術士として独立することも可能です。技術士資格を持っていると、仕事の幅が広がるでしょう。

 

技術士試験の新計画に新たな社会的課題が反映

5次社会資本整備重点計画の新計画では、従来から挙げられていた国土強靭化やインフラ老朽化などの問題に加えて、デジタル社会やウィズコロナ、脱炭素社会などの社会的課題が挙げられました。

 そのなかでも、新たに加わったインフラDXは高い注目を集めており、技術士試験のテーマとして出題される可能性が高いとされています。

 そのため、インフラDXの概要を理解し、DX促進によって得られる効果や懸念されるリスク、将来性などについて答えられるようにしておくと良いかもしれません。

 

建設DXへの理解がポイントとなることが予想される

インフラDXに関するテーマの出題可能性が高く、建設部門では建設DXへの理解がポイントとなることが予想されています。ただし、あくまで予想のため、参考としてご覧ください。

 建設DXとは、建設業界においてデジタル技術を導入する取り組みのことであり、業界内の課題であった人材不足や長時間労働、生産性の低さ、対面主義などの解決が期待されます。

 建設DXでは、主にドローンやICT建機BIM/CIMなどのデジタル技術が使われ、建設現場の生産性と安全性向上に大きく役立っています。国土交通省は建設現場におけるデジタル技術の普及のためにさまざまな取り組みを行っており、現場への積極的な導入を促進しています。

 このような建設DXについて理解しておくことで、技術士試験の出題テーマに上がった際に役立つかもしれません。