メディア事業 けんせつ学びフィールド

メディア事業 けんせつ学びフィールド

セリタ建設は、「メディア事業」を始めます。

セリタ建設は、「地方に働きがいある企業を増やす」という理念のもと、
建設業界が持つ高い技術力や社会的価値をより広く社会へ届ける必要性を感じてきました。
特に、現場で磨かれてきたノウハウは、属人的でクローズドなまま残されることが多く、
若手育成や業界全体の底上げに活かしきれていません。
そこで私たちは、CPDSを基盤とした“学べるメディア”を立ち上げ、技術を体系化し発信することで、
建設の魅力を次世代へ引き継ぐ仕組みづくりに挑戦します。
このメディアは、単なる情報発信ではなく、「技術継承」・「人材育成」・「企業価値向上」を
同時に実現する、新しい産業支援モデルです。

建設業界における現状と情報格差

建設業界の魅力度が他業種に比べて低下している主要な要因は、厳しい労働条件、高い身体的負担、そして相対的に低い賃金です。加えて、技術革新の遅れが若年層の興味を引きつける新しいキャリアパスを提供する他業種との競争において不利に働いています。これらの課題は、業界全体のイメージ低下に繋がり、人材獲得の難しさを増しています。 さらに、建設業界における情報格差は、デジタル化の遅れ、教育・訓練の機会不平等、アクセス可能な情報源の不均一、新技術への対応能力の差、そして効果的なコミュニケーションの障壁により引き起こされています。これらの要因は、企業間、地域間、さらには従業員間での知識と技術の格差を生んでおり、業界全体の成長と効率性に影響を与えています。

建設業界における情報格差の現状は、以下のような要因により引き起こされています。

建設業界における現状と情報格差

1. アクセス可能な情報源の不均一

情報源へのアクセスは、建設業における情報格差を生む重要な要因です。大手企業や都市部に位置する企業は、業界の情報にアクセスするためのリソースやネットワークを持っていることが多いですが、小規模な事業者や地方にある事業者はこのような情報にアクセスすることが難しい場合があります。 建設業界における情報格差は、技術の進化、教育・訓練機会の不平等、情報アクセスの不均一、新技術への対応能力、コミュニケーション障壁など複数の要因によって生じています。この格差を解消するためには、デジタル化の推進、教育・訓練機会の拡大、情報共有の促進などが必要と考えます。

2. 教育と訓練の格差

建設業界では、企業規模や地域によって、従業員への教育・訓練機会に大きな差があります。大手企業や都市部の企業は最新の技術や安全基準に関する教育を従業員に提供しやすい一方で、中小企業や地方の企業ではそのような機会が限られています。

土木・建設業界の現状と将来

土木・建設業界の現状と将来

日本の建設業界は、インフラ老朽化への対応、災害リスクの増大、人手不足の深刻化など、多くの課題に直面しています。一方で、ICT建機、BIM/CIM、ドローン測量など、テクノロジーが急速に普及し、業務効率や品質向上の大きなチャンスも広がっています。これからの建設業は、「経験と勘の世界」から「データと技術の世界」へと転換期を迎えています。セリタ建設は、この変化を前向きに捉え、若い人材が魅力を感じ、誇りを持って働ける業界づくりに貢献したいと考えています。そのために今こそ、技術の標準化・可視化・教育の仕組みづくりが重要です。

業界に眠っている技術を公開

建設現場には、熟練技術者の長年の経験から生まれた“暗黙知”が数多く存在します。しかし、その多くは現場内だけで留まり、体系的に共有されないまま次世代へ受け継がれにくいのが現状です。セリタ建設は、この「眠っている技術」を社会資産として捉え、動画や記事として公開・共有することを決めました。私たちが培ってきた地盤改良や施工管理のノウハウをはじめ、業界各社・専門家と連携し、多様な技術を発信します。技術の見える化は、若手育成だけでなく、企業の品質向上や安全性向上にも直結します。業界全体の技術基盤を底上げし、地域の未来を支えるための取り組みです。

建設エンジニアの学ぶ場所『けんせつ学びフィールド』

今回、我々が提案する新規ウェブサービスおよびアプリは、建設エンジニアの学ぶ場所づくりを提供します。建設業の継続学習のためには、オンラインプラットフォームを利用した学習システムの整備が効果的です。学ぶハードルを下げるために、CPDSの無料プログラムを提供しながら、最新の建設技術、安全基準、環境規制に関するコースも提供し、建設エンジニアが任意の時間にアクセスできるようにします。また、専門的な資格取得にもステップアップ出来るようなセミナーやワークショップを開催し、現場経験と理論知識の両方を深めることが出来ます。

当社のサービスは、建設エンジニアが働きながらスマートに学びや知見を深めるように支援します。現代の建設エンジニアのスキルアップ・キャリアアップに対する新たな解決策を提供し、建設業の学びの新たなスタンダードを創出します。 オンライン学習プログラムをスムーズに進めるためには、まず無料のCPDS講座や基礎コースから始め、エンジニアのスキルレベルに合わせて段階的に専門コースを提供します。定期的なテストで学習成果を確認し、インタラクティブなセッションやフォーラムで疑問を解消。最終的には、実践的なプロジェクトやケーススタディを通じて、学んだ知識を現場に応用するステップを踏みます。

CPDSを活用して、業界の技術・イメージ向上へ

CPDS(継続学習制度)は、建設技術者が最新の知識や技能を継続的に学ぶための仕組みとして、業界に広く浸透しています。セリタ建設は、この制度を単なる教育ポイント取得の場としてではなく、“技術と魅力を発信するメディア”として活用します。学習コンテンツとして認定された動画や記事を通じて、現場のリアルな技術や先進的な取り組みを多くの技術者へ届け、業界全体のレベルアップを促進します。また、若手や学生に対しても、建設業の社会的重要性ややりがいを伝えることで、業界イメージの向上にもつなげていきます。CPDSを軸にした情報発信で、建設の未来を明るくすることが私たちの使命です。

事業再構築